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キャラクター作家インタビュー7

キャラクターの世界観をアニメーションという手法で表現されているあきはらひかるさんに、アニメーションとキャラクターの制作について聞いてみました。

動物からフルーツ、スイーツなど、バリエーションに富んだモチーフのキャラクターを創作されていますが、キャラクターはどのようにして作り出されますか?

特別に決まった作業の順番などはないのですが、日常生活のなかで、「あ!これがキャラクターになったら可愛いかも!」と感じたものはメモしています。
それは動物や食べ物などだけでなく、例えば「すごく居眠りが大好き」というような感情や性格が対象だったりすることもあります。
「こういうことを伝えたい」という考えから、それに合うモチーフを探すこともあります。
キャラクターのアイデアが出てきたあと、私はアニメーションがとても好きなので、どういう動きをしたらより可愛い感じになるか、ということも考えます。場合によってはアニメーションさせやすいデザインを考えることもあります。
逆に、こういう動きをするためにはどのようなキャラクターが良いか、というところからアイデアを膨らませることもあります。

たくさんのキャラクターを生み出されていますが、創作のアイデアはどのような時に生まれますか?

日常生活の中で、ふとしたときに思いつくことが多いです。
例えば、食パンにハチミツをつけて食べることがあるのですが、たまたま、垂らしたハチミツが丸くて何か可愛いと感じる形状になったとき、これがキャラクターだったら良いかも!と思いついたことがあります。

アニメーションによるキャラクターの表現は、いつ頃から始めましたか?

大学生の頃が最初だったと思います。
切り絵のコマ撮りアニメーションを作成していました。
Flashを使い始めたのは、はっきりとは覚えていないのですが、2〜3年前からだったと思います。

アニメーション制作に使用しているソフトは何ですか?

FlashやAfterEffectsです。

アニメーション制作はどのようにして学ばれましたか?

学生の頃、まず、コマ撮りアニメに挑戦しました。ユーリー・ノルシュテインさんの作品が好きだったので、切り絵のコマ撮りアニメーションに興味を持ちました。
コマ撮りアニメは、絵を少し動かして、その度に撮影してつなげていきますが、その原理を大学の授業で聞いたり、メイキング映像などを見たりした後は、とにかく、実際に自分で作ってみて、友人や先生などに見てもらいアドバイスを頂いて学んでいきました。
社会人になってからはCGによる映像制作について、先輩や同僚などに教えて頂いたりし、仕事とは別に自主制作を行って、色々な試行錯誤をして勉強していました。

アニメーション作品は、どのように作り始めますか?

まずはストーリーを考えます。こういうことが起きて、こう終わる、という大まかな流れを考えます。
その後の手順は場合によって変わります。
絵コンテや動画コンテを作ってその通りに作ることもあります。逆に、大きな流れが決まった後に、あえて、細かいことは最初に決めず、映像を実際に作りながら、新たに思いついたり考えたことを入れていく場合もあります。

わらびもちをモチーフしたキャラクター「わらびもちダンシング」のアニメーションの制作期間はどのくらいですか?

期間としては約1ヶ月くらいでしたが、他の作業もしていたので、実際の作業時間はもう少し短いかと思います。

わらびもちダンシング

まだFlashに慣れていなかったので、また、通常よく使われると思われるモーショントゥイーンだけでなく、シェイプトゥイーンという機能にも挑戦したので、色々と試行錯誤しました。
モーショントゥイーンは単純に物体を回転させたり位置を変えたり、拡大縮小するときに使うアニメーション機能ですが、シェイプトゥイーンは、形状を複雑に変化させられるアニメーション機能です。わらびもちのキャラクターが斜め横を向くときなど、四角い顔を少し立体的に見せるために、この機能を使用しました。

自分で描いたキャラクターをアニメーションで表現するときに心掛けている点はありますか?

キャラクターの特徴を活かせる動きに注意しています。
また、可愛いものが好きなので、なるべく一つ一つの仕草が可愛いらしくなるよう、心掛けています。

キャラクターの創作やアニメーション制作の参考にしているものがありましたら教えてください。

色々なキャラクターアニメや映像作品を参考にしています。
『やわらか戦車』のラレコさんのFlash作品はどれも凄くて勉強になります。
Psyop(サイヨップ)のサイトもよく拝見致します。
『豆しば』のサイトの「ベビしば」や、「うるまでるび」さんの作品は、シンプルで可愛い、笑えるアニメーションの勉強になります。

自分で創作したキャラクターのアニメーション作品を作りたいと考えている方たちへ、アニメーションを制作する上でのアドバイスをお願いします。

私もまだまだ勉強中ですので、偉そうなことは言えないのですが、より多くの様々な作品をご覧頂くことが良いかと思います。私は、学生時代は、特定のジャンルのものばかりを見ていて、偏りがありました。
色々な種類の映像を見ることで、視野が広がり、意外なところからヒントを得られたりします。
とことん動き回るアニメーションもあれば、『紙兎ロペ』のように、会話の面白さで展開させていく、という方法もあります。パタ、パタ、と、本当に、2〜3枚だけの絵を繰り返しているだけなのに、可愛い!という作品もあります。

しかし、ご注意頂きたいのは、手法にこだわりすぎて「ストーリー」や「映像の展開をどうするか」がおろそかになってはいけない、という点です。
私自身も失敗した経験があります。世の中に出ている作品にも、そういうものはあります。ある手法で作られたアニメーション作品をDVDで借りたとき、初めは見たことのない芸術的な映像に驚いたのですが、ストーリーが面白くなく、好みの問題もありますが、今ではどんな内容だったかほとんど覚えていません。
絵や手法は凄いのにつまらない作品、中身はほとんどないのになぜかやたら面白い作品、絵は好みじゃないのになぜかずっと見てしまう作品、色々なものがあると思います。
より多くの作品を研究して頂くと、ご自身の作品制作にも役立つことがたくさん見つかると思います。

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プロフィール

Flashアニメ『チャワミィ』や漫画『ノンビリス』『アイスクリームプードル』など、可愛いキャラクターをテーマに、とにかく作品を制作し続け、コンテストに応募、多くのクリエイターや企業の方が集まる商談会に参加するなど、創作活動を続ける。
その後、映像のお仕事などに関わらせて頂きながら、一方で、スマートフォン向けアプリ『まんちくん』のキャラクターデザインなどのお仕事も頂き、制作活動を続けています。

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